大阪ライブシアター

ダンスとは伝えるを学ぶこと

大阪ライブシアター

タップをしていて、ダンスってこういうことだと思ったシーン


レッスンの途中で突然泣き出した子どもが一人。

何かに不満があってもうレッスンも手につかない。

こういう時、あなたが先生ならどうしますか?

 

何かが不満で、伝わらなくて、「わかってほしい」って、髪を括ってるゴムを投げて、モノにあたってるような状況

でも普通にレッスンを続けます。泣いてもわめいても暴れても。ただレッスンが続けられるようにだけは進める。観察します。

それでも何かをわかって欲しそう。

でも、きちんと言葉で伝えないと、普通にレッスンを続け、対応しない。

すると、レッスンスタジオから出ていきます。と思いきや、ドアの向こうでかまって欲しそうな様子。ドアの向こうからこっちを伺ってる

レッスンを続けているうちに、ドアを開けてスタジオに戻ってきて、泣きながらタップをしています。でも教えてるはずのない振り付けをなぜか覚えてる。

レッスンの終わり、スタンプカードを押すときに、同じ目線で聞いてみました。

すると、転んだ時に笑われたのが悲しかったということ。

きちんと伝えられたこと 偉いと誉めて、その日のレッスンは終わりました

みなさん、このシーンをどう思いますか?


赤ちゃんは泣いて自分が何かに困っていることを伝えます。感情はゼスチャーで伝える。

でも、それは次第に言葉に変わります。

こどもの間は自分が⭕️⭕️された、自分本位で物事は進みます。

でも、それが思春期には言葉に素直に表さなくなる。これまで一番近かった親や家族から気持ちを受け止めてくれる友達の方が大事になる。

大人になり社会人になって、社会の中では社会の仕組みの中で自分の感情を伝える。例えば仕事に没頭した、ライフワークに没頭したり・・・・

でも、ビジネスでも最近、伝えられる力を持ってない大人、自分のことを客観的にみられない大人、たまにお会いします。

成長過程の中で、SNSなど他人からの見え方が気になる。誰にも相談できない。どう伝えたら、誰に伝えたらいいかわからない。

そんな大人に出会うことがあります。というのは僕もそう。

泣き言、共感してもらうこと、求めてるんだけど、どうしたらいいか。気持ちをどう共感してもらうか、場所がわからない、方法がわからない。また、助けてが言えないのです。

 

インターネットで世界中に誰とも繋がれるチャンスがあって、

でも動けない。モヤモヤしてる

伝えないのに、

 

察してほしい

 

世の中は察してくれない

 

自分は孤独

 

そう思う大人がたくさんいます。


レッスンであったシーンは、ダンスはそんな感情表現のトレーニングをしているんだと思いました。

彼女が泣いてもわめいても誰も振り向いてくれない。

わかってくれない。

社会はそうです。

でも、ダンスと同じ。伝わるように伝えようとすると、受け止めてくれる人がいる。

なら、その伝え方を、どうした自分の価値観や想いが伝えられるか。それは大人になるにつれ大事なことで、ビジネスの世界でも生きる力をつけるためにも大切なこと。

ダンスって人間の進化の中で生まれてきていて、そんなことを伝えるために、僕はタップやってるんだって、ほっこりしちゃいました。

ありがとう。