タップダンスの魅力大阪ライブシアター

ダンサーがビジネスをリードする時代

タップダンスの魅力

VUCAとリ・デザイン

 V(Volatility変動)U(Uncertainty不確実)C(Comlexity複雑)A(Ambiguity曖昧)の時代と言われています。

 2023年はChatGTPが出現し、また、自分なりのAIを作るGTPsもスタートし、今後それらを売買できるGTPストアもつくられるということ。

 また、StableDiffusionやMidjourneyなどの画像生成AI、音楽生成AIなども出現。ゲームもフォートナイトのメタバース空間を自作できるEUFNも出たりと、ついにAIは本格的に導入され、市場を創っていく時代がスタートしています。

 まさに、人が市場で新たな力が生まれる瞬間。

 かつて、産業革命の時代に始まった地の時代は、モノやお金がたくさんあること。物質的な豊かさが価値の基準でした。大量生産・大量消費で低価格でたくさんの人たちに販売する人が市場の勝者となる。

 でも2020年12月からは、目に見えないものへの価値が高まる風の時代に移っています。 柔軟な生き方や価値観が当たり前になる時代。

 AIやメタバースの出現は、そんな時代の移り変わりを如実に表しています。お金のある人だけが市場を作れた時代から、誰もが自分の価値観の中で市場を創るチャンスを得る。

 頭の中でモヤモヤしているアイデアややりたいことを明確にして世の中に出す。

 AIと仲良くでき、うまくやれる仕事や人が、市場や社会をリードし、そうじゃない仕事は、淘汰される、リ・デザインの時代です。

表現活動は自分づくりへと進化する

 僕らのやっている表現や、タップやダンスのスタイル、伝え方、学び方も大きく変化していきます。

 例えば、今なら紙で作っているレッスンカード。店舗などでは、事業者にお金を放ってアプリを開発、導入していたのが、アプリはFlutterFlowでノーコード、感覚で作ることができる

 動画はすでに導入されていますけど、例えば今インストラクターがスタジオで教えている内容も、例えばポージングの画角の映り方、力の入れ方などをAIが判定して伝えてくれる。

 今、インストラクターの持っている雰囲気やセンス、スタイルなんかもAIは学んで、真似をするためのポイントをレッスン生に伝え、レッスン生はその場にいなくても、AIとスマホさえあれば、時間・場所に関わらず、全国で学べることができる。

 ダンススタジオに必要な音楽も、動画で著作権の保護を行っていますが、今、AIで瞬時で自分なりに音楽を生成できるSuno.aiもすごいレベルです。ダンススタジオでは流れなくなり、かつてミリオンセラーを席巻するような曲は現れない。誰もが自分なりの音楽を作ることができ、市場に出すことだってできる。

 イラストも映像も、プロンプトを入れると、MidjourneyやStableDiffusionなどのAIでイメージを瞬時に描くことができる。

 いかがでしょうか。タップダンスひとつとっても、周りにはいろんな産業や市場があって、それらがAIひとつで個人のビジョンがカタチにできる。そんな時代です。

 AIは膨大なデータを瞬時に計算し答えを出すことに長けていて、今のクリエイターの分野の市場や仕事は淘汰されていくことが目に見えてます。

イシュードリブンからビジョンドリブンの時代へ

 ドリブンとは、❌❌に基づいてという意味。

 ビジネスの世界ではこれまで、顕在化している課題に対して、解決する思考が主流で、小さく初めて大きく育てるイシュードリブンが主流でした。これはまさに地の時代のビジネス思考です。

 でも、AIやメタバースの出現でこれは大きく変化し、これからは、

 ビジョンドリブンの時代。

 理想、つまりビジョンを生み出し、現状との間にあるギャップから思考の駆動力を得ていく思考が主流になっていきます。

 イシュードリブンは、100の実績を努力して、110の目標を達成していく世界。でも、ビジョンドリブンは1000の目標を立てたりするので、頑張っても達成できない。じゃ、どうやって達成するか。それは、漫画みたいな人から笑われそうなイメージを真剣に追いかけること。

 最初から1000の目標が達成されるわけでなく、 1000に行き着く過程で、さまざまな工夫やアイデア、そして技術が生まれ、その技術が世の中に還元され、世の中が変わる。それこそがそれがイノベーションです。

 100回失敗しましょう。そこに価値がある。

 今は、世の中のスピード感が早い。

 キャンプファイヤで思考で作られたプロダクトも、すぐに実装化され、特に日本ではビジネスが後追いになっている。これは、意思決定の遅さと、自分一人でなんでもやろうとすること。

 つまり、時代のビジネスリーダーは、

1 瞬時に創造

2 瞬時に伝える

3 瞬時に行動

が必要です。

ダンサーが社会をリードする日

 ジェスチャーは人類初の言語で、赤ちゃんはどの子も、この進化をたどり初歩的な話し言葉を覚えるよりも先にジェスチャーを操れるようになります。

 もしかして、あなたは、人は脳が感情を生み出していると思っていませんか?

 実は、脳ではなく、人は体が感情を生み出しています。

  悲しいからないでいるのではなく、泣いているから悲しい

  怒るのは殴ったから怒っている

  怖いのは震えているから

 体の行動を変えれば、感情、知覚、思考を変えることができます。

 ジェスチャーと話し言葉が一致している時は与えられた問題をうまくこなし、言葉はむしろ邪魔にもなり得ます。

 ジェスチャーを活用した創業者は資金を獲得する確率が12%高い

 さて、瞬時に創造し、伝え、行動する。

 これを実践するには2つの事柄が必要です。それは

 感受性と表現力

 タップダンスは体と靴音のアートです。

 表現し、エネルギーを交流させ、全身で感じる。耳を澄まして靴音を聞くと、人は自然に還る。

 音楽を、表現する。

 自分の姿をイメージし、表現する。

 靴音を聞きながら表現する。

 本来、人の持つ自然のエネルギーを出せるよう、エクセサイズから整えていくレッスンを今年から進めます。

 アメリカの発明家で未来学者のレイ・カーツワイルによると、人間の脳はアナログでコンピュータと比べるとスピードは遅いが、超並列型処理には強い。最大100兆回の計算を一瞬で行うというメカニズムで予期せぬつながり、ひらめきを生む。ということです。

 創造的な思考にとって、見たり、聞いたり、体で感じたりといったインプット、アウトプットが有効であるのも関係している。目・手・口に関わる部分に人間の神経細胞は集中しています。

 人間の脳はコンピュータに成し得ない働きをし、新たな発想の結合を生み出す

 そんな力をタップダンスを通して、見つけられるようにしたい。

人は何かを生み出している時に、行為自体から幸福感を得ることができる

 このことを、レッスンを通して伝えます。

参考文献
・佐宗邦威(さそうくにたけ)さんの著書 直感と論理をつなぐ思考法
・アニーマーフィー・ポール 著書 脳の外で考える